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■選手インタビュー Vol.6|zen

  • 5月6日
  • 読了時間: 5分

はじめに

確かな技術でボールを収め、試合の流れに変化をもたらすzen選手。

 現在はコーチとしての顔も持ちながら、GOAT FCの一員としてプレーを続けている。

 スペインでのコーチ留学を経て得た経験とともに、そのプレーの背景にある考え方について話を聞いた。



■Interview


――サッカーを始めたきっかけを教えてください。


「父と遊んでいたのがきっかけです。チームに入って本格的に始めたのは、小学2年生の時でした。そこからずっとサッカーを続けています」


――当時のポジションは? 


「ずっと攻撃のポジションをやっていました。前でボールを受けたり、ゴールに関わったりするプレーが好きでした」


――影響を受けた選手はいますか? 


「香川真司選手です。ドルトムントの試合はよく観ていました。海外だとゲッツェが好きでした。あの頃のドルトムントは、選手同士の距離感や連動がすごく面白くて、よく観ていました」


――GOAT FCとの出会いについて教えてください。 


「学生の頃からGOAT football tacticsの動画を観ていました。カタールW杯の分析動画もよく観ていて、その中でGOAT FCの結成を知りました。もともと戦術的な見方に興味があったので、こういうチームでやってみたいと思って入りました」


――チームの変化についてはどう感じていますか? 


「この数年間でメンバーはかなり入れ替わりました。結成当初は社会人サッカーの経験が長い人が多かったと思います。当時は今ほど戦術の深みはなかったかもしれませんが、それでも試合には勝てていました。そこから県リーグに移行していく中で、チームとしても変化してきたと思います」


――その中で、自分の役割はどう考えていますか? 


「メンバーが変わっていく中でも、自分がプレーでチームを引っ張っていきたいという思いはあります。長くいる分、チームの変化も見てきたので、その中で自分にできることを出していきたいです」


――スペインでのコーチ留学について教えてください。


 「半年間、現地のチームにスタッフとして入りました。育成年代のチームでしたが、クラブの成績も関係する中で、監督やスタッフが本気で意見をぶつけ合う場面もありました」


――現地で印象に残っていることは? 


「スペインというと戦術のイメージが強いと思うんですけど、実際に中に入ると、それ以上に情熱や勝ちへのこだわりに衝撃を受けました。意見がぶつかることも、サッカーに対する情熱の裏返しなんだと感じました。すごく濃い時間でしたし、純粋に楽しかったです」


――帰国後はコーチとしても活動されています。


 「はい。1年くらい前から育成年代を指導しています。同時にGOAT FCでもプレーしています」


――コーチをやってみて感じることは?


 「戦術や作戦を選手に落とし込む難しさを感じます。自分も選手の時は、自分のやりたいプレーにこだわっていた時期がありました。だからこそ、選手にどう伝えるか、どう理解してもらうかは難しい部分だと思います」


――その経験はプレーにも影響していますか? 


「あります。今はチーム全体のことを、以前よりも考えられるようになっています。自分がやりたいプレーだけではなく、チームの中でどう機能するかを考えるようになりました」


――GOAT FCでのプレーについては?


 「渦の流れの中から前を向き、決定機を演出していくことを意識しています。ボールを受けたときに、ただ収めるだけではなく、そこから攻撃につなげたいです」


――自分の強みはどこにあると思いますか? 


「中距離、長距離のキックです。そこで局面を変えられるプレーはこれまでもありました。自分の良さとして、そこはもっと伸ばしていきたいです」


――GOAT FCの戦術についてはどう感じていますか?


 「最初の頃は、型にはめて理想を100%再現することにフォーカスして、再現性を高める取り組みをしていました。最近は少し変わってきていて、本質を突き詰めて、応用しやすい形で戦術を理解して体現するスタイルになってきていると思います。これからもっとチームとしてのレベルが上がっていく期待があります」


――指導者としての目標は?


 「育成年代を指導しているので、楽しみながらも勝負にこだわる姿勢をチームに落とし込んでいきたいです。東京都ベスト16に入るようなチームを目指して、強豪と呼ばれる存在になっていきたいと思っています」


――GOAT FCでの経験が指導に活きる部分はありますか? 


「あります。GOAT FCでやっている2対1のトレーニングやテクニックは、指導の場でもかなり役立っています」


――今後の目標を教えてください。 


「プレーヤーとしてもまだ成長したいという思いがあります。プレーに専念できる環境というのも、今後は目指していきたいです。コーチとしても選手としても、もっと成長していきたいです」




■記者後記(by 石山邦彰)

zen選手の言葉からは、プレーに対する考え方が整理されていることが伝わってきた。 ボールをキープして前を向くこと、そこから攻撃のスイッチを入れること。役割を自分の中で明確に捉えている印象だった。


スペインでの経験や、コーチとしての立場を経て、サッカーの見え方も変化している。 チーム全体の中でどう機能するかという意識が強くなっている点は興味深い。

様々なポジションと戦術の変化を経験してきた背景には、 一貫した情熱と、それを支える自信、そして柔軟性があるのだろう。


彼がこのチームの中でどのように成長していくのか。 その過程を、これからも追っていきたい。


構成・文:石山邦彰(GOAT FC 記者) 取材日:2026年5月(オンライン取材)

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